★mission17:新メンバーを防衛せよ★
「今だ!セウル!」
「分かっている!ジョウ=セ=セウル!」
徹の言葉と共にセウルが引き金を引くと視界は一瞬、光であふれた。
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「・・・と、いうわけなんだ。」
セウルは、そういい終わるとキラキラした目を向ける。
戦いの後、鈴は真っ先に2人の元に駆け寄り、
あれは何か、どういうことなのかと聞いた。
「ふ〜ん。そういうことなの。」
セウルの必死な説明にそういって黙る鈴。
「って、信じてくれたの?」
「鈴、どうしたんだ?」
その、あまりにも素直に受け入れる様子に2人は少し慌てる。
徹の様子からしても鈴花、かなり用心深い女性のようだ
だというのにめずらしく素直に信じる様子に徹は驚きを隠せていない。
「だって、さっき変な術使うの見ちゃったし、それに・・・。」
鈴はちらりと徹を見ると言葉を続けた。
「それに、徹、演技は得意だけど、私に付く嘘は苦手だしね。」
「どういう意味だよ。」
おもわずつっこむ徹にそのままの意味よと鈴はいつもどおりの口調で言う。
「じゃぁ、よければ俺たちと一緒に・・・。」
「そうね。戦ってあげる。徹も一緒みたいだし、面白そうだし。」
目を輝かせるセウルにそういうと鈴はにっこり笑った。
日本支部、3人目の地球人能力者ゲット!
「お前、あんなことできたんだな。」
ふと、徹が声を出す。
セウルがダバ捕獲の報告をする為に徹のアパートへ帰り、
徹と鈴の2人はとりあえずスタッフたちに電話をし、まだやっているようなので合流することにした。
・・・2人で帰ろうかとも思ったが、また変な噂が流れたらたまらない。
「まぁね。私の香港の実家、なんか昔から呪いとかに精通していてね。びっくりしたでしょ?」
鈴の答えに徹はにこやかに笑って言った。
「あぁ。綺麗だった。」
「へ・・・?」
思いがけない言葉に一瞬声が出ない鈴。
それから数秒後、からかわないでよという鈴の言葉が深夜の街に響いた。
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