★mission15:ピンチなセウルを防衛せよ★

「はぁぁ!」
引き金を引き続けるセウル。
徹も援護に回ろうとするが、別の敵が徹の行動を邪魔しているので、
シルファスをまだとることができない。
つまり、1対3変わらず

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「くっ…どうしたら・・・。」
いつも明るいセウルからも思わず苦々しげに言葉が出る。
普通、サージェントパースの行動は5人程度の部隊で行う。
それを、まだ活動が活発でないダバだからと3匹に1人で挑むのは辛い。
「ただでさえ、環境になれるのに苦労してるのにさ…。」
まぁ、警察業は忙しいから仕方ないのかもしれないけど…。
むなしい平社員のぼやきを口にしながらも、セウルは目の前のダバを捕獲の段階にまで持っていった。
と、その時だ。
「キャッ!なにこいつ!」
一匹のダバが鈴花の方へと向かっていく。
「鈴!」
「鈴花ちゃん!」
そんな2人の言葉もむなしく、ダバは鈴花の方へとまっすぐ向かっていく。
「セウル!」
「そんな・・・ダバは本能的に能力者を選ぶはずなのに…。」
セウルはポツリとつぶやく。だから、鈴花は離れてさえいれば攻撃されるはずはないのだ。
「まさか!」
ふと、ひとつの可能性が頭をよぎる。が、もうダバは鈴花に触れる寸前である。

「鈴花!」
徹が叫んだそのときだ。
バチッ
ダバと鈴花の間に火花が生じた。
うぅ・・・
ダバは鈴花に触れることなくうずまるような形で少し弱っていた。
「鈴花!?」
急な出来事に思わず声を出す徹。





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