★ホワイトデーSPその2★

コンビニのクッキー
『Lucky★Cookie』

佐川智哉+高瀬友里

「あ、そういえば、今日何の日か知っています?」
本日所属サークルであるドライブ活動日。サークルのメンバーの車内の中。
近くの映画館の取材から帰る途中、そうにかにか笑う後輩1名。
「何の日だっけ?」
助手席から後部座席の彼女にとぼけると、
「え〜、知らないわけないですよね?」
にやにや笑う後輩。いたずらっ子のような顔をしている。
「知っている。キャンディーの日。」
「マシュマロの日。」
「お〜。さすがですね〜。でも、私がいいたいのは何か分かってますよね?」

・・・
「「ホワイトデー」」
「あったり〜。」
俺と運転手の言葉に嬉しそうな彼女。
「で、先輩達は彼女とデートとかないんですか?」と続ける。
「高瀬〜、それは禁句。」
運転している奴から声がかかる
「あったら、今取材していないだろ〜。」
そして、彼女ほしいとぼやいている。
「じゃぁ、先輩達、私にはないんですか〜?」
後ろから冗談交じりの声がかかる。それはどこかこどもっぽいいたずらっ子の声。
「あるか。激辛!」
「でも、それ以外は普通でしたよね?」
即座に出た横からの言葉に楽しそうに声を返す彼女。
あ。確か、こいつは激辛のクッキーに当たったと言っていたっけ。
俺のはすっごく美味しかったけど・・・。お世話になってますって書いてあったっけ。
「じゃぁ、帰りにコンビニでクッキー買ってやるよ。」
「え?本当ですか?…わ〜。すいません。ありがとうございます。ラッキー!」
俺の言葉に一瞬冗談なのにと焦った後、嬉しそうに言うこいつを見ていると、
おもしろいし、かわいい奴だよなってしみじみと思った。
そう本人に言ったら「からかわないでください」っていうだろうけどね。

「+++++++コメント++++++++
ほのぼの佐川編。
運転手は多分佐川と同じ学年だと思う。

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