●セリフ7『呼んでみただけ』●

「こちらこそ。ヒロ君。」
笑って答えてるあいつがいた。

『嵐の始まり-sideH-』<1years ago>
 森博之VS高瀬友里


俺は森博之。大学1年。今の状態を簡潔に説明しよう。
横に俺の彼女カナ。んで、目の前にいるのはユウリ。
…2年前、俺が高校2年の時の彼女だ。
まさか、こんなところで会うなんて思わなかった。
あいつとは、1年間くらい付き合っていた。
しっかりしているが、きちんと俺の話聞いてくれるし、世話好きだし、
結構、大事にしていた。これ本当。
それまでも結構付き合った子はいたけど、ちょいあいつはマジだった。
初めてこくったし、うん。
でも、だんだんユウリは俺に依存するようになった。
前のようにまっすぐ前を見ているわけじゃなくて、俺しか見ていなかった。
嬉しいけど…あいつも、俺もそれじゃぁ成長しないって思った。
俺の転校が決まって、隣の県になるのを機に別れを決心した。
遠距離だっていいとユウリは言いそうだしから、「重くなったから冷めた」って言って。
まぁ、今までの俺の彼女との別れ中では一番切なかったっけ。
それからは半年以上彼女作らなかったしな。
高校3年生の時、俺は興味ある学科もあったし。友人も多いし、この大学に入ることを決めた。
そして、高校2年まで住んでいたこの地で、現在一人暮らしをしている。
そして、初めてすきよりも「愛している」と思える子に出会った。


目の前のあいつは何があったんだろう。
とりあえず、見た目は大人っぽく…もなっていないか。化粧はしているみたいだけどな。
「ユウリ…。」
あのころの様に名前を言われ、思わず声に出してあいつの名前をよんだ。
「なっ、何よ?」
「呼んでみただけ。」
全く変わらないあいつに、笑いつつそう答えた。


************comment****************
前書いた1年前シリーズのモトカレバージョン。
こっちはこっちでこんな事思ってました的な。
ヒロは高校まではプレイボーイだったという設定です。

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