●セリフ4『ちょっとまって』●

久々に会ったあいつ。そして、その心境は・・・

『嵐の始まり-sideY-<1years ago>』
 高瀬友里VS森博之


神様、今私はどんな顔をしているんでしょうか?
かっな〜り間抜けでしょうね。
「・・・ちょっとまって?」
音にならない声を出す。
・・・いやぁ、だって突っ込まないわけにはいかないでしょ。
目の前にいるアイツを見たら。
あいつもあいつでビビッてますけど。
「え?友里?どうしたの??」
不思議そうに首をかしげる友人に対して何も言葉が出なかった。
いや、出るわきゃない。
「ううん・・・。ちょっとした知り合いでさ…。」
とりあえず、そうとだけ答える。
いや、言えないっしょ。『この人モトカレです。』なんて。

う〜ん。。頭をとりあえず整理しよう。
私、高瀬友里は現在大学1年生です。
そして、大学に入ってからできた友達でA県出身の加奈ちゃんは
なんだか、出会ったときからやけに気が合う子だった。
まるで、昔からの親友のように気があって、すぐに仲良くなった。
彼女に彼氏ができた事も嬉しかったし、よいことだと思いました…が!
・・・が!ですが・・・!
紹介してもらうその日。
出会ったその相手は私の知っている奴だった。
「そうなんだ。えと、」
「久しぶりだね。よろしく。」
目が語っている。『何も語るな』と。
えぇ、語る気も有りませんよ。
「こちらこそ。ヒロ君。」
にやりと笑って答えてやった。
久々に会ったあいつ。その心境は懐かしさ?
それとも・・・あらしの始まり?


************comment****************
偶然久々に再会、モトカレに対しての心境文。
しかも、親友の彼氏というオプション付。
1年前シリーズ、当分続きます。

*back*