●セリフ23『なめんじゃねぇよ』●
さぁ、楽しい時間(?)の始まりです。
『ドライブ』
高瀬詩織+高瀬友里+羽住和也
「ねぇ、本当に大丈夫?」
不安そうな表情を浮かべる友里。
「なめないでよね!」
そう言って後ろを向こうとすると和くんに慌ててとめられる
大学に入っての初めての春休み。
私は和くんと友里とドライブに行く事にした。
なんだか遠出したかったから。
我が家の車は父さんが通勤に使うから和くんの車を貸してもらう事になり、
和くんと一緒に同じく大学が休みな友里ものせ3人で出かけることになった。
「だ、大丈夫だよね・・・。」
びくびくしながらもそう言う友里。
「だ〜か〜ら!私をなめんなって!」
後ろの席の言葉に私はそう言うけど…正直緊張している。
暴露します。
私、免許取ってからあまり運転をしていない。
我が家はワゴン車=初心者にはちょっと・・・だし、
2回ほど友達の車を運転させてもらったぐらいだ。
今日向かうところは、初長距離。最高記録だ。
「今の所、大丈夫みたいだね」
「でしょ?案外大丈夫かも。」
運転がうまい助手席に座る和くんの言葉ににやにや。
…そしたら一瞬ハンドルを切るのが遅れそうになった。
「…訂正。運転をなめんなよ。」
和くんは私がさっきから友里に言っている言葉に言い換えた。
「はぁ〜。無事だった。」
到着したところは街を見下ろせる郊外の山。
まだ桜には早いからか、昼間だからか
それほど人はいない。ただ小さい車やビルが並ぶ。
その景色は私の悩みを小さく感じさせた。
「ねぇ、詩織、あんた何かあったんでしょ。」
家に着いたとき友里がこっそり私に言った。
「詩織があぁいう高いところに行きたいと思うのって、なんか起きた時だもん。」
心配そうにしている友里はこういうときだけ年上に見えた。
当たっている。でも、まだもう少し整理したくて…私は友里に謝った。
「・・・ゴメン。また今度はなすわ。」
あの景色を頭に描きながら
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なめんじゃねぇよ!。
猫が出てきたのですが、さすがにかかず。
今回はお隣さん大学生トリオでした。
詩織に起こった出来事についてはまた書いていきます。
にしても、今回のはむ、難しいお題でした;
もっと、うまくドライブ描写かいて仲良しなのだしたかったなぁ。
時間軸は結構まいかいまちまちですが、今回はみかんが春休みはいったのでそれくらいで。
…もうすぐ新しい春が来る。
それは、新しい変化が始まる兆し?
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