●セリフ2『花火しようよ』●
花火の灯りの先は・・・
『灯りの中に』
〜高瀬友里+高瀬家〜
「ねぇ・・・。私あんたの思考回路、玉に読めないわ。」
そういう妹、詩織に私はのん気にそぉ?とだけ言って苦笑した。
そりゃそうだろう。というか、家族全員面喰っただろう。
バイト終わりに家にかえるや否や私が放った第一声。
それが『ただいま』じゃなくて、
「花火しようよっ!」
だったのだから。
「まぁ、確かに突然何を言い出すのかとは思ったけど、楽しいじゃん。」
呑気にそう言いつつ花火を楽しむ日和。
その言葉にまぁ、確かにと頷く詩織。
そんな姉としてはほほえましい会話をする二人は、
右手と左手に一本ずつ勢いよく飛び出す手持ち花火を持って・・・振り回している。
い、いや。めいいっぱい楽しみすぎでしょ。危ないし。
両親も同じことを思ったのか、気をつけなさいとの声が飛ぶ。
まぁ、楽しんでくれている分、花火を買ってきた私としては嬉しい。
私も早速手に取った花火に蝋燭の火をともす。
線香花火。
バイト先の先輩に言われたジンクス。
「満月の夜にする線香花火の中に映る人が運命の人」
・・・いや。まさかとは思いつつもやっぱり気になるのが乙女心でしょ。
どきどきしながら灯したそれは強い風が吹いて一瞬のうちに儚く消えた。
一瞬しか灯かなかったくせに、何故か心にあの人の顔が浮かんだ。
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みかんは線香花火だいすきです。
線香花火ってすごく儚くて恋のイメージがします。
思わず人に聞いたジンクス試そうとしちゃう事ってないですか?
ちなみに、このジンクスは私が作ったので当たるかは知らないです;
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